ENEOSホールディングスは「金の卵を産む鶏」なのでしょうか。

IRBANKのデータを活用し、分析してみましょう。
データはクリック拡大してご覧ください。



企業概要


日本を代表するエネルギー・資源・素材企業グループで、主要3社(ENEOS、JX石油開発、JX金属)を中核に、エネルギー事業(石油の精製、ガソリン販売、天然ガス・電力販売、水素、石油化学)金属事業(非鉄金属、鉱石の探査・採掘・製錬から金属加工・電子材料製品の生産・販売、リサイクル、電材加工は世界トップ)を展開しています。

ここ数年の業績


2023-03-20 売上


景気敏感株であり、世界情勢に影響を受けやすいため、売上高には大きな変動があります。


2023-03-20 売上2


ROE・ROA


2023-03-20 ROE2023-03-20 ROA















一般的に、ROEは10%以上、ROAは5%以上あれば良いと言われています。これらの指標は大きく変動するようです。配当目的で投資するための参考資料には厳しいようです。

EPS・時価総額


2023-03-20 EPS2023-03-20 時価総額















これらの指標も大きく変動しますが、事業規模が大きく株価も底値で時価総額を下支えしています。

PER・PBRチャート


2023-03-20 PER2023-03-20 PBR















一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PBRは、割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。
PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになり、低いほうが割安です。
PERの大きな変動は、投資家の注目度の動きを表しています。PBRの推移は割安感がありますが、他の指標との関連分析の難しさを感じます。

ここ数年の株価


2023-03-20 株価


長期では安定しているように思えます。配当目的の投資には向いているのかもしれませんが、高値掴みには要注意です。含み損を常に抱えるようでは精神衛生上よくありません。

優待・配当


2023-03-20 配当


安値圏で買い入れて長期保有というスタイルが良いと思います。減配があることは想定しておかなければなりませんが、過去に無配はないようです。
株主優待の制度はありません。配当権利確定月は、3月,9月です。

銘柄スカウター最新データ


2023-03-20 最新データ



銘柄スカウター最新データ


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参考資料


PER:株価収益率

PER=時価総額÷純利益   PER=株価÷一株当たり利益

時価総額というのは企業規模を表す指標で、「株価×発行済み株式数」で求めることができます。
一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PERが小さいほうが、株価は割安ということになります。しかし、PERが高いということは投資家がその企業の成長性に期待をしているということでもあり、株式市場におけるその企業の評価の高さを表している側面でもあります。PERに着目するときは、同業種のほかの企業の数値と比較することも必要です。PERがマイナスになるのは、純利益がマイナス、つまり損失が出ていることが原因です。割安ということではありません。

PBR:株価純資産倍率

PBR(株価純資産倍率)=時価総額÷純資産
PBR(株価純資産倍率)=株価÷一株当たり純資産(BPS)

PBRは、企業の純資産から見た株価やM&Aの算定価格が割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになります。低いほうが割安です。


ROE:自己資本利益率

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROE = 当期純利益 / 売上高 × 売上高 / 総資産 × 総資産 / 自己資本

自己資本からどれだけ利益が出たのか、自己資本に限定した経営効率の程度が分かります。

ROA:総資産利益率

総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標です。

ROA:総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標
ROE:株主から集めた自己資本をもとにどれだけ儲けたかを示した指標

ということになります。
ROAは、自己資本だけでなく金融機関から借り入れた負債(他人資本)も含めた調達金額(総資産)をどの程度効率的に運用できたかを示す指標なので、株主目線ではなく「会社全体としての」投資効率を示す指標であると言えます。

財務指標として活用されるROE・ROAは、一般的に値が高いほど企業の評価も高いことになります。
逆に考えれば、ROEやROAの評価が低いと企業が十分に収益を上げていないと考えられ、企業価値の低下が予想されるということです。

EPS:1株当たりの当期純利益
EPS=当期純利益 ÷ 発行済株式総数
EPSは値が大きければ大きいほど企業の収益は高いことを示します。EPSを見ることで、当期の状況を把握することができます。また、その推移を見ることで会社の収益が好調であったかがわかり、今後の企業の成長見込みを判断する一つの材料になります。

皆さんおっしゃるように、投資は自己責任です。取り上げた銘柄も推奨するものではありません。
興味を持たれた方は、あらためて最新のデータをご自分で調査願います。



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