任天堂は「金の卵を産む鶏」なのでしょうか。

IRBANKのデータを活用し、分析してみましょう。
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企業概要


1889年に創業した老舗企業で娯楽に関するさまざまな事業を展開しています。創業以来、多くの種類の玩具を製作しており、特に花札やトランプは創業初期から現在に至るまで製造、販売を続けています。『スーパーマリオブラザーズ』が世界的にヒットしたことでゲーム機やゲームソフトを開発する会社として広く認知されるようになりました。

ここ数年の業績


2022-11-15 売上


2022-11-15 売上2


2017年まで低迷期がありましたが、コロナ禍での巣籠も功を奏したようです。2018年からの売上が1兆越えとなっています。世界的にも人気の高いゲームもたくさんあります。新規開発のゲームの売れ行きで大きく業績が左右されますが、候補には入りそうです。


ROE・ROA


2022-11-15 ROE


一般的に、ROEは10%以上、ROAは5%以上あれば良いと言われています。
ここ数年のデータからは問題なようですが、長期で保有するとなれば少し注意が必要です。業績の変動は、ある程度覚悟が必要になります。利回りもそこまで高くはありません。下落時を狙いましょう。

EPS・時価総額


2022-11-15 EPS2022-11-15 時価総額
















ここ数年のEPSはかなり優秀ですね。株価も右肩上がりで、時価総額も7兆越えとなっています。しかし、配当目的での長期保有となれば、株価が好調なタイミングでは難しいと思います。10月に株式分割されましたが、今後の動向を注目したいと思います。

PER・PBRチャート


2022-11-15 PER2022-11-15 PBR















一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PBRは、割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。
PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになり、低いほうが割安です。
これらの指標も変動が激しいですね。株価も好調で割高感が出ています。

ここ数年の株価


2022-11-15 株価


長期で右肩上がりに伸びています。なかなか手が出しづらい状況です。株式分割されても単元株の取得には50万円程度必要です。株式分割後はあまり伸びない銘柄が多いようですが、今後に注目しましょう。

優待・配当


2022-11-15 配当



高配当とは言えなかった利回りも、2021年に3%を超えてきました。配当性向も50%を維持しており、株主還元にも積極的です。
株主優待の制度はありません。配当権利確定月は、3月,9月です。

銘柄スカウター最新データ


2022-11-19 最新データ


マネックス証券の銘柄スカウターによる2022年11月18日のデータです。配当利回りは3%弱と言ったところです。やはり現在の株価では候補からは外れそうです。




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参考資料


PER:株価収益率

PER=時価総額÷純利益   PER=株価÷一株当たり利益

時価総額というのは企業規模を表す指標で、「株価×発行済み株式数」で求めることができます。
一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PERが小さいほうが、株価は割安ということになります。しかし、PERが高いということは投資家がその企業の成長性に期待をしているということでもあり、株式市場におけるその企業の評価の高さを表している側面でもあります。PERに着目するときは、同業種のほかの企業の数値と比較することも必要です。PERがマイナスになるのは、純利益がマイナス、つまり損失が出ていることが原因です。割安ということではありません。

PBR:株価純資産倍率

PBR(株価純資産倍率)=時価総額÷純資産
PBR(株価純資産倍率)=株価÷一株当たり純資産(BPS)

PBRは、企業の純資産から見た株価やM&Aの算定価格が割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになります。低いほうが割安です。


ROE:自己資本利益率

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROE = 当期純利益 / 売上高 × 売上高 / 総資産 × 総資産 / 自己資本

自己資本からどれだけ利益が出たのか、自己資本に限定した経営効率の程度が分かります。

ROA:総資産利益率

総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標です。

ROA:総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標
ROE:株主から集めた自己資本をもとにどれだけ儲けたかを示した指標

ということになります。
ROAは、自己資本だけでなく金融機関から借り入れた負債(他人資本)も含めた調達金額(総資産)をどの程度効率的に運用できたかを示す指標なので、株主目線ではなく「会社全体としての」投資効率を示す指標であると言えます。

財務指標として活用されるROE・ROAは、一般的に値が高いほど企業の評価も高いことになります。
逆に考えれば、ROEやROAの評価が低いと企業が十分に収益を上げていないと考えられ、企業価値の低下が予想されるということです。

EPS:1株当たりの当期純利益
EPS=当期純利益 ÷ 発行済株式総数
EPSは値が大きければ大きいほど企業の収益は高いことを示します。EPSを見ることで、当期の状況を把握することができます。また、その推移を見ることで会社の収益が好調であったかがわかり、今後の企業の成長見込みを判断する一つの材料になります。

皆さんおっしゃるように、投資は自己責任です。取り上げた銘柄も推奨するものではありません。
興味を持たれた方は、あらためて最新のデータをご自分で調査願います。



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