三栄建築設計は「金の卵を産む鶏」なのでしょうか。

IRBANKのデータを活用し、分析してみましょう。
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企業概要


東京都新宿区に本社を置く不動産販売会社です。分譲住宅の生産・販売を主力事業として、注文住宅の請負、保有物件の賃貸、分譲マンション事業、投資用アパート事業などを行なっています。「同じ家は、つくらない。」というコーポレートメッセージのもと、分譲住宅であるにもかかわらず、デザイン・設計にこだわった住宅を提供しており、サッカーJ1の湘南ベルマーレの筆頭スポンサー企業としても知られています。東京証券取引所プライム市場上場。設立24年目で売上高1000億円企業へと成長しました。

ここ数年の業績


2022-09-17 売上


2022-09-17 売上2

売上高は右肩上がりに伸びており、1,000億円を超えてからも順調です。

ROE・ROA


2022-09-17 ROE


一般的に、ROEは10%以上、ROAは5%以上あれば良いと言われています。
これらの指標は問題ないようです。

EPS・時価総額


2022-09-17 EPS2022-09-17 時価総額














2020年はコロナの影響でしょうか、少し落ち込みましたが、持ち直しています。EPS、時価総額共に順調のようです。

PER・PBRチャート


2022-09-17 PER2022-09-17 PBR















一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PBRは、割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。
PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになり、低いほうが割安です。
これらの指標は、共に割安感が出ています。投資家の注目度が少し冷めた感じもあります。

ここ数年の株価


2022-09-17 株価


コロナ禍で下落した株価も持ち直しつつあります。これまでは業績好調でしたが、今後は不安がないわけではありません。金利が上がることはないでしょうが、住宅資材の高騰は考えられますし、海外からの資材調達自体が難しくなるかもしれません。

優待・配当


2022-09-17 配当


過去に減配はありましたが、2014年の配当からは3倍強になっています。2019年には3%を超えて候補に上がってきました。配当性向にはかなり余裕を感じます。
「おこめ券」の株主優待が2020年に廃止されたのは残念です。
配当権利確定月は、8月,2月です。

参考資料


PER:株価収益率

PER=時価総額÷純利益   PER=株価÷一株当たり利益

時価総額というのは企業規模を表す指標で、「株価×発行済み株式数」で求めることができます。
一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PERが小さいほうが、株価は割安ということになります。しかし、PERが高いということは投資家がその企業の成長性に期待をしているということでもあり、株式市場におけるその企業の評価の高さを表している側面でもあります。PERに着目するときは、同業種のほかの企業の数値と比較することも必要です。PERがマイナスになるのは、純利益がマイナス、つまり損失が出ていることが原因です。割安ということではありません。

PBR:株価純資産倍率

PBR(株価純資産倍率)=時価総額÷純資産
PBR(株価純資産倍率)=株価÷一株当たり純資産(BPS)

PBRは、企業の純資産から見た株価やM&Aの算定価格が割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになります。低いほうが割安です。


ROE:自己資本利益率

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROE = 当期純利益 / 売上高 × 売上高 / 総資産 × 総資産 / 自己資本

自己資本からどれだけ利益が出たのか、自己資本に限定した経営効率の程度が分かります。

ROA:総資産利益率

総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標です。

ROA:総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標
ROE:株主から集めた自己資本をもとにどれだけ儲けたかを示した指標

ということになります。
ROAは、自己資本だけでなく金融機関から借り入れた負債(他人資本)も含めた調達金額(総資産)をどの程度効率的に運用できたかを示す指標なので、株主目線ではなく「会社全体としての」投資効率を示す指標であると言えます。

財務指標として活用されるROE・ROAは、一般的に値が高いほど企業の評価も高いことになります。
逆に考えれば、ROEやROAの評価が低いと企業が十分に収益を上げていないと考えられ、企業価値の低下が予想されるということです。

EPS:1株当たりの当期純利益
EPS=当期純利益 ÷ 発行済株式総数
EPSは値が大きければ大きいほど企業の収益は高いことを示します。EPSを見ることで、当期の状況を把握することができます。また、その推移を見ることで会社の収益が好調であったかがわかり、今後の企業の成長見込みを判断する一つの材料になります。

皆さんおっしゃるように、投資は自己責任です。取り上げた銘柄も推奨するものではありません。
興味を持たれた方は、あらためて最新のデータをご自分で調査願います。
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