スカラは「金の卵を産む鶏」なのでしょうか。

IRBANKのデータを活用し、分析してみましょう。
データはクリック拡大してご覧ください。



企業概要

2022年4月現在で時価総額132億円、今回の再編ではプライムの一次判定クリアです。
企業のECサイト活用をサポートするWEB系のサービスと、電話・FAX等の自動音声応答技術を利用したサービスをインターネットや電話回線を通じて提供しています。

自己資本比率は2021年で49.99%、問題のある数字ではないようです。
IT関連の企業は固定資産が少ないため、40%程度が目安だそうです。

ここ数年の業績

2022-04-11業績

2022-04-11売上


2017年から好調でしたが、コロナの影響をかなり受けたみたいです。
2020年の営業利益-27%は、人件費、開発費などの先行投資を行っていたとのことです。
2021年には売り上げも回復傾向にあります。今後に期待です。

ROE・ROA・EPS


2022-04-11ROE2022-04-11EPS
















EPSはデコボコしていますが、2009年から13年連続増配中です。
一般的に、ROEは10%以上、ROAは5%以上あれば良いと言われています。
ROE・ROAが安定していません。2017年には東証1部上場企業のソフトブレーンを買収。その後もM&Aには積極的です。このへんが起因しているのでしょうか。

PER・PBRチャート


2022-04-11PER2022-04-11PBR














PBRは、割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。
PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになり、低いほうが割安です。
2018年以降は割安には推移しているようです。
一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
こちらはかなりデコボコしていますね。長期で見た時には少し心配です。

ここ数年の株価


2022-04-11株価png

ここ最近は、かなり安定して低迷しています。
10万円以下で買える高配当銘柄、13年連続増配中、魅力的ではあります。

優待・配当


2022-04-11配当

配当性向はともかく、13年連続増配中というだけでも注目したいところです。

株主優待の制度はありません。
配当権利確定月は、6月,12月です。

参考資料


PER:株価収益率

PER=時価総額÷純利益   PER=株価÷一株当たり利益

時価総額というのは企業規模を表す指標で、「株価×発行済み株式数」で求めることができます。
一般的に上場企業の場合、PERの値は「15倍」がひとつの水準とされています。
PERが小さいほうが、株価は割安ということになります。しかし、PERが高いということは投資家がその企業の成長性に期待をしているということでもあり、株式市場におけるその企業の評価の高さを表している側面でもあります。PERに着目するときは、同業種のほかの企業の数値と比較することも必要です。PERがマイナスになるのは、純利益がマイナス、つまり損失が出ていることが原因です。割安ということではありません。

PBR:株価純資産倍率

PBR(株価純資産倍率)=時価総額÷純資産
PBR(株価純資産倍率)=株価÷一株当たり純資産(BPS)

PBRは、企業の純資産から見た株価やM&Aの算定価格が割高なのか割安なのかをはかるものさし、いわゆる投資指標として使われます。PBRが1倍であれば解散価値と株価が同じ水準ということになります。低いほうが割安です。


ROE:自己資本利益率

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROE = 当期純利益 / 売上高 × 売上高 / 総資産 × 総資産 / 自己資本

自己資本からどれだけ利益が出たのか、自己資本に限定した経営効率の程度が分かります。

ROA:総資産利益率

総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標です。

ROA:総資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示した指標
ROE:株主から集めた自己資本をもとにどれだけ儲けたかを示した指標

ということになります。
ROAは、自己資本だけでなく金融機関から借り入れた負債(他人資本)も含めた調達金額(総資産)をどの程度効率的に運用できたかを示す指標なので、株主目線ではなく「会社全体としての」投資効率を示す指標であると言えます。

財務指標として活用されるROE・ROAは、一般的に値が高いほど企業の評価も高いことになります。
逆に考えれば、ROEやROAの評価が低いと企業が十分に収益を上げていないと考えられ、企業価値の低下が予想されるということです。

EPS:1株当たりの当期純利益
EPS=当期純利益 ÷ 発行済株式総数
EPSは値が大きければ大きいほど企業の収益は高いことを示します。EPSを見ることで、当期の状況を把握することができます。また、その推移を見ることで会社の収益が好調であったかがわかり、今後の企業の成長見込みを判断する一つの材料になります。

皆さんおっしゃるように、投資は自己責任です。取り上げた銘柄も推奨するものではありません。
興味を持たれた方は、あらためて最新のデータをご自分で調査願います。


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